2010年11月14日 明星山 マニュフェスト
メンバー:入道、岳友

1 はじめに
私(入道)は、昨年25年振りにクライミングを再開したが、当時のクライミングにおいて、人工は奥鐘山西壁OCC、マルチフリーだと明星山マニュフェストを登攀して始めて一人前のクライマーと言われた。
今回、パンプ大阪の講習会で知り合った岳友と、当時のマルチフリーの最高傑作である明星山マニュフェストに行くことになった。
なお、明星山の最新ルートであるJADE(ステンレスのハンガーボルト使用)は最初の2ピッチと最後の2ピッチがマニュフェストと同一で、より直線的なラインだが、マニュフェストの6ピッチ目(上部城塞)等はJADEのラインを登るのが一般的になっているようだ。また、ルート集としては、「日本のクラシックルート」や「ROCK&SNOW/49号」が参考となる。
(参考)日程
○11月12日(金)大阪(夜行電車)→糸魚川
○11月13日(土)糸魚川(タクシー)→明星山(下見)→糸魚川(泊)
○11月14日(日)6:00糸魚川(レンタカー)→6:30明星山→8:00登攀開始→15:00登攀終了→15:30懸垂下降→17:30懸垂終了→18:30糸魚川→大阪

2 装備
ダブルロープ(50m×2)、ヌンチャク(10本)、カム(キャメロット♯0.3〜♯3の1セット、スリング(60p×3、120p×3)、カラビラ、チョークバッグ、クライミングシューズ、ヘルメット、小型トランシーバー(非常に有用であった)等

3 登攀(11月14日:曇)
私ども以外は、フリースピリッツを登攀する木村道成先生のパーティのみ。木村先生にマニュフェストのアドバイスをいただき、午前8時に登攀を開始する。昨日の下見時には、2ピッチ目、3ピッチ目は、染みだしがひどく濡れていたが、今日は、幾分乾いていた。
○1ピッチ(V)岳友リード
ロープなしでも登れそうな緩傾斜。
○2ピッチ(5.9)入道リード
左のクラックから登り、クィーンズウェイ(クィーンズウェイはハング登る)と分かれ右へトラバース後、フェイスを右上する。トラバースでは、染みだしでホールド、スタンスとも濡れており、思わずヌンチャクを掴んでしまった。
○3ピッチ(10b)入道リード
以前、途中にあったビレイ点は回収されていて、ほぼ50mいっぱい長さ。10bだが、メンタル的な核心部。最初の高度感抜群のハングはJADEと同じであるため、ボルトはしっかりしているものの、ホールドが細かく高度感による恐怖心もあり、ヌンチャクを掴んでしまった。その後、マニュフェストは右の易しいラインを登る(JADEはイレブンの嫌らしいスラブを登る)。終了点近くは幾分ランナウトするが問題なし。
○4ピッチ(5.9)入道リード
本来、マニュフェストは左にトラバースして上部城塞の左端のボロいカンテを登攀するが、左のクイーンズウェイのジェードルを登った方がラインも自然で快適だった(グレードは同じ位)。
○5ピッチ(5.9)岳友リード
JADEの左のラインを登り、JADEの上部城塞のビレーポイントで確保する。
○6ピッチ(10c)岳友リード
上部城塞はグレードは上がるがJADEのラインを登った方が快適(10b→10c)。このピッチの核心部は右から回り込めば楽に越すことができる。私(入道)はセカンドだったが、ルートファイティングを間違い1テンしてしまった。
○7ピッチ(5.9)入道リード
ほぼJADEのラインを登る。
○8ピッチ(W)岳友リード
JADEの右横の易しいラインを登る。
○9ピッチ(10d)入道リード
テクニカルな核心部である鷹ノ巣ハング下のスラブは、細かいホールドを拾って登るが、私(入道)はランニングビレーの取り方が悪く上手くザイルが流れなくなり、またもやA0してしまった。
○10ピッチ(5.9)入道リード
ハング下のフェイスを登り、ハング奥にキャメロット♯3を決めたらアンダー・クリングで豪快にハングを越え右上する。終了間近に鷹ノ巣ハングの真上にあるJADEのラッペルリングにたどり着くため左上する。ラッペルリングは岩のかげに打ってあり見つけづらい(15:00に終了)。
○懸垂下降
30分休憩後、15:30にJADEのラッペルリングを利用し懸垂下降を開始し、薄暗くなった17:30に下降を終了する。

3 反省
今回はマルチフリーであったが、2ピッチ目のトラバースでのヌンチャク掴み、核心部での2回のA0など、クライマーとして、非常に恥ずべき行為をしてしまい大いに反省している。今回のマニュフェストのために、1年間パンプ等での練習に励んで来たつもりであるが、あらためて自分の実力の無さを実感した。また、懸垂下降に2時間も費やすなど、懸垂下降のスピードアップも課題であった。
しかし、今回のクライミングは、スピード、ルートファイティング、懸垂下降等、登攀に関する総合力を試されるルートであり、非常に勉強になった。さらに精進を重ね、来年は、マニュフェストだでなくフリースピリット、クィーンズウェイなども含め登攀したい。

文章/入道

inserted by FC2 system